
「Fi 156シュトルヒ」と聞いて、「なにそれ? 地味~」
「あんまり知らないし~」と呟いたそこのアナタ。
大きな勘違いをしていませんか?
カタチは華奢で、武装も自衛用の軽機関銃しかもちませんでしたが、
シュトルヒこそドイツ軍の行動の折々になくてはならない存在として
司令部はもとより戦地の多くの士官から重宝がられていたのです。
もともとは前線での連絡、偵察や弾着観測用として導入されましたが、
得意の短距離離着陸(STOL)性能を活かして、特殊作戦にも投入。
幽閉されていたムッソリーニの救出作戦は有名なところですが、
不時着した戦闘機や爆撃機パイロットを捜索して、その地点に着陸、
すぐさま要救助者を収容してふたたび舞い上がるなど、
縦横無尽、八面六臂の活躍を繰り広げていました。
戦場のちょっとした空き地に、凧のようにフワリと舞い降りて、
フワリと舞い上がる、その卓越したSTOL性能を駆使して活動する
本機の躍動的な姿を、未発表を含む多くの写真のかずかずで
存分にお楽しみください。
↓というわけで、佐竹先生によるカバーイラストのボツ作品集です。


『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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