今週初頭の日曜日、1月17日といえば、26年前の1995年に発生した阪神淡路大震災。
6,434名もの方が亡くなる惨事となってしまいました。
その後も2011年の東日本大震災や、各地での台風や豪雨による水害、
火山の噴火などといった自然災害もあり、
その都度自衛隊や官公庁をはじめとする災害派遣・救難体制が見直されてきていますが、
こうした災害に備えることは、われわれひとりひとりもできることとして、
忘れないようにしたいですね。
そして1月17日に関連する出来事で、もうひとつ大きいのが、1991年のいわゆる湾岸戦争。
1990年、クウェートに侵攻したサダム・フセイン政権時代のイラクに対し、
アメリカがこれをけん制する「デザートシールド」作戦を発動、
91年1月17日の未明にクウェート領内の占領軍とイラク国内の軍事拠点への直接攻撃
「デザートストーム」作戦が開始されます。
作戦の第一弾を担ったのは当時話題のステルス機F-117Aと
艦艇からのトマホーク巡航ミサイルでしたが、
当時横須賀を出港して湾岸で警戒作戦にあたっていたUSSミッドウェイと
その搭載航空団、CVW-5も、
米本土から派遣されていたUSSセオドア・ルーズベルト/CVW-8とともに、
初日から作戦に参加しました。
ミッドウェイは1945年進水の古参空母で、
ニミッツ級原子力空母を含む当時の現役空母より明らかに小さく、
航空機の搭載性能も劣りましたが
(ほかの空母では4基装備されているスチームカタパルトも艦首の2基のみ)、
F-14が搭載できなかった同艦とチームを組むCVW-5は、
結果としてF/A-18A 3個飛行隊とA-6E 2個飛行隊という
独特な地上攻撃能力の高い編成となっており、
作戦参加空母6隻中、最大の3,383コンバットソーティを記録、
400万ポンドを超える兵装を投下、そのうえで
人的被害や航空機の損失もゼロという結果を残しました。
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当時のイラクのミリタリーパワーと、アメリカをはじめとする多国籍軍には
大きな差があり、湾岸戦争そのものも一方的な展開になりましたが、
久しく大きな戦闘を目にすることのなかったあの時代、
当時を覚えていらっしゃる方の多くは、テレビが伝える現地のニュースに
現実かと疑いながら息を呑んだことと思います。
今年はその「デザートストーム」作戦発動から30年にあたります。
現在鋭意編集作業中の『世界の傑作機』シリーズの最新刊、
No.199はA-6イントルーダーの特集で、
同機はCVW-5でも航空攻撃・空中給油支援の重要なパートを担いました。
本号ではCVW-5で「デザートストーム」作戦にも参加した
A-6イントルーダーのB/N(爆撃航法士)にも寄稿いただき、
当時の現場の雰囲気や、同機でのフライトなどについても語ってもらいます。
2月2日の発売をお楽しみに。
6,434名もの方が亡くなる惨事となってしまいました。
その後も2011年の東日本大震災や、各地での台風や豪雨による水害、
火山の噴火などといった自然災害もあり、
その都度自衛隊や官公庁をはじめとする災害派遣・救難体制が見直されてきていますが、
こうした災害に備えることは、われわれひとりひとりもできることとして、
忘れないようにしたいですね。
そして1月17日に関連する出来事で、もうひとつ大きいのが、1991年のいわゆる湾岸戦争。
1990年、クウェートに侵攻したサダム・フセイン政権時代のイラクに対し、
アメリカがこれをけん制する「デザートシールド」作戦を発動、
91年1月17日の未明にクウェート領内の占領軍とイラク国内の軍事拠点への直接攻撃
「デザートストーム」作戦が開始されます。
作戦の第一弾を担ったのは当時話題のステルス機F-117Aと
艦艇からのトマホーク巡航ミサイルでしたが、
当時横須賀を出港して湾岸で警戒作戦にあたっていたUSSミッドウェイと
その搭載航空団、CVW-5も、
米本土から派遣されていたUSSセオドア・ルーズベルト/CVW-8とともに、
初日から作戦に参加しました。
ミッドウェイは1945年進水の古参空母で、
ニミッツ級原子力空母を含む当時の現役空母より明らかに小さく、
航空機の搭載性能も劣りましたが
(ほかの空母では4基装備されているスチームカタパルトも艦首の2基のみ)、
F-14が搭載できなかった同艦とチームを組むCVW-5は、
結果としてF/A-18A 3個飛行隊とA-6E 2個飛行隊という
独特な地上攻撃能力の高い編成となっており、
作戦参加空母6隻中、最大の3,383コンバットソーティを記録、
400万ポンドを超える兵装を投下、そのうえで
人的被害や航空機の損失もゼロという結果を残しました。


当時のイラクのミリタリーパワーと、アメリカをはじめとする多国籍軍には
大きな差があり、湾岸戦争そのものも一方的な展開になりましたが、
久しく大きな戦闘を目にすることのなかったあの時代、
当時を覚えていらっしゃる方の多くは、テレビが伝える現地のニュースに
現実かと疑いながら息を呑んだことと思います。
今年はその「デザートストーム」作戦発動から30年にあたります。
現在鋭意編集作業中の『世界の傑作機』シリーズの最新刊、
No.199はA-6イントルーダーの特集で、
同機はCVW-5でも航空攻撃・空中給油支援の重要なパートを担いました。
本号ではCVW-5で「デザートストーム」作戦にも参加した
A-6イントルーダーのB/N(爆撃航法士)にも寄稿いただき、
当時の現場の雰囲気や、同機でのフライトなどについても語ってもらいます。
2月2日の発売をお楽しみに。
