
フィンエアーは本日、成田発・ヘルシンキ行きのビジネスクラスで、
東京・渋谷の和食店「七草」のシェフ、前沢リカさん(上写真中央)監修による
シグネチャー・メニューを2月7日から提供すると発表しました。
このメニューは、同社がカスタマーエクスペリエンス(おもてなし度)向上のため
2013年から世界トップレベルのシェフたちと共同で開発しているものですが、
日本人シェフとのコラボレーションは今回が初めてとのことです。
前沢シェフは家庭料理をルーツに、旬の野菜や乾物を中心とする料理を得意とし、
さらには江戸時代の庶民の料理や海外の料理のレシピを採り入れるなど、
和食の枠にとらわれない“懐かしく、新しい”味を提供している料理人です。

写真は前菜の「春の七草花織り箱」で、内容は
桜鯛昆布〆、北海道産帆立のマリネ、干し柿白和え、ほうれん草白和え、卵焼き、
生麩の百合根饅頭揚げ、スナップエンドウとカリフラワーの寒天寄せ、
数の子と水菜の胡麻和え、菜の花、蕗と筍煮、鯛子含ませと干し椎茸煮、
巻湯葉含ませ煮、丹波黒豆松葉打ち
シェフ曰く、これは「お花見弁当」です。
木箱に詰めたのは、フィンランドをイメージしたからだそうです。

こちらはメインの「牛ヒレ肉の八丁味噌とバルサミコソース添え
蕗の薹(ふきのとう)のタプナードとともに」。
黄身そぼろをかけた松の実ご飯といただきます。
シェフからは「美しい日本の四季を盛り込みました。
この料理を通じて、日本固有の情緒や四季を感じていただきたいと思います」
とのコメントが寄せられています。
上記メニューの提供は2018年5月まで。
機内では高名なマリメッコの食器類(下)で提供されます。

編集子試食雑感。
メインの牛肉にかけてあった蕗の薹のタプナード(ペースト)には、
いい意味でとても驚きました。独特の風味を失わず、
それでいて、(苦手な)エグ味がまったく感じられませんでした。
これなら、不慣れな外国人でも大丈夫でしょう。お見事でした。