
Photo:BREITLING S.A.
1935年に初飛行したダグラスDC-3は、C-47の名称で米軍などでも運用された、
航空輸送の世界で一時代を築いた伝説の名機です。
全世界で16,000機以上が製造されたとされるこの双発プロペラ機も、
現在世界で飛んでいるのはわずかに150機ほどとなっていますが、
そのなかでもオリジナルのP&W R-1830エンジンを搭載した1機、
スイスの時計メーカー・ブライトリングが維持・保存を支援している
ブライトリング DC-3(HB-IRJ)が、世界一周のワールドツアーに出発しました。
HB-IRJは今年製造から77年目を迎えることを記念し、現地時間2017年3月9日(木)
1625時(日本時間10日0025時)にスイスのジュネーブ空港を離陸、
中東、インドを経て東南アジアから北上した後、太平洋を横断。
アメリカ全土を巡った後にグリーンランドとアイスランドを経由してスイスに帰国し、
9月のブライトリング・シオン・エアショー2017への参加をもってツアーを終了する予定です。
ツアーの途中には4月から5月ごろにかけて日本に立ち寄り、震災に見舞われた熊本と福島、
阪神淡路大震災で多くの犠牲者を出した神戸などを訪問、
『みんなで大空を見上げよう!』プロジェクトとしてそれぞれの県内上空を飛行する予定です。
3月21日発売の『航空ファン』5月号では、ジュネーブ出発の速報と
本プロジェクトの概要に加え、パイロットの独占インタビューも掲載します。
なお、ブライトリング日本訪問の詳細はプロジェクトのフェイスブックページにて
随時情報が更新されていく予定です。