Quantcast
Channel:  FROM EDITOR・・・・・
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

零戦のオリジナル部品を装着した時計

$
0
0
イタリアの高級時計ブランド「TERRA CIELO MARE」(テッラ・チエロ・マーレ)は
これまで同国と関わりのある人物や乗り物に敬意を表したモデルを発表してきましたが、
今般「日本に捧げるモデル」として、ケースに零戦のオリジナル部品を取り付け、
さらに零戦の旋回計や航空時計のデザインを文字盤や裏蓋に採り入れた「ZERO SEN」を
世界限定88本で発売することになり、都内で発表会を開催しました。





この企画は同社CEOのルカ・フォンタナ氏が、歴史的航空機の保存活動を行なっている
イタリアAli Storiche協会のマウリチオ・ロンゴーニ氏から零戦のエピソードを聞き、
当時(1940年代)の日本のもの作りに感銘を受けたことからスタートしたもの。
色々なアイデアのなかから、本物の零戦の外板を小さなプレートに整形、
時計のケースサイド(3時側)に取り付けることに決めたのだそうです(下写真)。



驚いたのは、その外板を提供したのが米シアトルのレジェンドフライヤーズ社で、
同社が飛行を目的に修復作業を行なっている零戦32型(三菱3148号機、下写真)、
すなわち、本誌2014年5月号で作業の様子をお伝えした注目の機体の外板だったこと。
レジェンドフライヤーズ社はイタリアからの依頼に、好意的に対応してくれたそうで、
イタリアとアメリカ、そして日本が時を越え、零戦で結ばれたというわけです。



ところでもうひとつ驚いたのは、80万円(税別)という時計のお値段。
ただし、発表会に参加していた時計専門誌や商品情報誌の記者によれば、
スイス製ムーブメント(CONCEPTO製TCM-3900)を採用した高級機械式時計なら、
この価格は“非常にリーズナブル”という意見が多数でした。
製品についての詳細などについてはwebサイトをご覧ください。



なお発表会では、「ZERO SEN」の国内販売を手掛けるモントレソルマーレ(株)が、
石塚政秀氏所有の零戦(上写真)で計画している零戦里帰りプロジェクトを
その趣旨に賛同して後援することが、合わせて発表されました。

7月7日、鹿児島県の海自・鹿屋航空基地で来日後初のエンジン始動を行なった同機については
その後のアナウンスがなく心配していましたが、発表会に同席した関係者によれば、
航空局の許可を前提としながらも、10月中の再飛行を目指しているそうです。

写真提供:モントレソルマーレ、ゼロエンタープライズ・ジャパン

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

Trending Articles