さまざまな情勢が絡み合ってのことでしょうが、5月から6月にかけて、
在日米軍基地の動きは非常に活発でした
(F-35AとF-22Aの岩国・嘉手納展開、海兵隊ヘリの厚木展開を含めて現在進行形ですが)。
そうしたなか、横須賀に相次いで寄港した空母USSエイブラハム・リンカーンと
強襲揚陸艦USSトリポリについては『航空ファン』8月号でも大きく採り上げていますが、
もうひとつ忘れてはならない一大トピックが、ジョー・バイデン米大統領の来日です。
こちらも久々の開催で盛り上がった横田基地日米友好祭の模様と含めて、
今月号で紹介しているのでぜひご覧ください。
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5月22日、日米友好祭2日目の午後、VC-25Aがまさに大統領を乗せた真の“Air Force 1”として
横田基地に着陸するとは、ほとんどの人が想像もしていなかったことでしょう。
ただ、大統領の到着地も以前は羽田ばかりだったところを、
トランプ政権時代から横田も使うようになり、一部のファンはこれを予測していたようです。
たとえ一般公開行事が行なわれているとしても、
警護のうえでは米軍基地のほうが圧倒的に安全だということなのかもしれません。
とはいえ、以前から時間をかけて準備してきた友好祭の日に大統領を迎え入れることになり、
ホワイトハウスとシークレットサービスから
「何事もないように警備は万全に!」と突然指令が下された横田基地セキュリティフォースは、
きっと胃の痛い思いだったのではないでしょうか。
なお、大統領来日に関する取材に際しては事前に媒体と取材者の審査を伴う申請が必要で、
着陸時間よりもかなり前に友好祭会場とはまったく別の集合場所に集められ、
基地セキュリティフォースとホワイトハウスのシークレットサービス、
ふたつの組織からそれぞれ保安検査を受けることになります。
その間3時間以上、隔離されて待機する時間があり、やはりそのセキュリティレベルが
非常に高度なことをうかがわせます。
そのため、編集部では友好祭2日目は友好祭取材と大統領取材、二手に分かれて
横田に展開しました。
当日は、本来高官が飛来する際に使用されるベースオペレーション前のVIPスポットが
友好祭の会場となっていたため、RWY36から着陸したVC-25Aは
滑走路を挟んだ基地東側のエプロンに特設スポットに駐機しました。
VC-25A“Air Force 1”を降りたバイデン大統領は横付けされていたVH-3Dに乗り換えて、
着陸から20分程度の横田滞在で、都心へと向かっています。
バイデン大統領の出迎えには日本政府からは林外務大臣が駆け付けたほか、
大の鉄道ファンとして日本での行動が話題となっているエマニュエル米駐日大使や、
在日米軍司令官ラップ空軍中将も顔を揃えました。
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皆さんご存じのとおり、“Air Force 1”、“Marine 1”というのは
大統領が座乗した際に使用されるコールサインのことで、
機体そのものの呼び名ではありません。
また、バックアップ機もコールサインは“Air Force 2”ではなく(これは副大統領の座乗機)、
“SAM”(Special Air Mission)のコールサインで飛来しています
(今回のバックアップ機C-32Aにはブリンケン国務長官が座乗していたようです)。
“Air Force 1”を降りたバイデン大統領を乗せたVH-3Dは“Marine 1”となり
友好祭会場には目もくれずにバックアップのVH-3Dとともに都内方向、
東の空に直接離陸していきましたが、
大統領を六本木のハーディバラックス・ヘリポートに降ろして横田に帰還した際には、
“Nighthawk 1/2”のコールサインで来場者の見守るなか、RWY36に堂々と着陸しています。
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その際にもコックピットサイドには大統領の座乗機を示す
「プレジデンシャルプレート」が掲出されたままだったので、
本当の“Marine 1”ではなかったとしても、撮影することができたファンにとっては
貴重なショットになったはずです。
VC-25Aの側面のプレジデンシャルシール同様、
「大統領の紋章」というのはやはり特別感がありますよね。
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在日米軍基地の動きは非常に活発でした
(F-35AとF-22Aの岩国・嘉手納展開、海兵隊ヘリの厚木展開を含めて現在進行形ですが)。
そうしたなか、横須賀に相次いで寄港した空母USSエイブラハム・リンカーンと
強襲揚陸艦USSトリポリについては『航空ファン』8月号でも大きく採り上げていますが、
もうひとつ忘れてはならない一大トピックが、ジョー・バイデン米大統領の来日です。
こちらも久々の開催で盛り上がった横田基地日米友好祭の模様と含めて、
今月号で紹介しているのでぜひご覧ください。

5月22日、日米友好祭2日目の午後、VC-25Aがまさに大統領を乗せた真の“Air Force 1”として
横田基地に着陸するとは、ほとんどの人が想像もしていなかったことでしょう。
ただ、大統領の到着地も以前は羽田ばかりだったところを、
トランプ政権時代から横田も使うようになり、一部のファンはこれを予測していたようです。
たとえ一般公開行事が行なわれているとしても、
警護のうえでは米軍基地のほうが圧倒的に安全だということなのかもしれません。
とはいえ、以前から時間をかけて準備してきた友好祭の日に大統領を迎え入れることになり、
ホワイトハウスとシークレットサービスから
「何事もないように警備は万全に!」と突然指令が下された横田基地セキュリティフォースは、
きっと胃の痛い思いだったのではないでしょうか。
なお、大統領来日に関する取材に際しては事前に媒体と取材者の審査を伴う申請が必要で、
着陸時間よりもかなり前に友好祭会場とはまったく別の集合場所に集められ、
基地セキュリティフォースとホワイトハウスのシークレットサービス、
ふたつの組織からそれぞれ保安検査を受けることになります。
その間3時間以上、隔離されて待機する時間があり、やはりそのセキュリティレベルが
非常に高度なことをうかがわせます。
そのため、編集部では友好祭2日目は友好祭取材と大統領取材、二手に分かれて
横田に展開しました。
当日は、本来高官が飛来する際に使用されるベースオペレーション前のVIPスポットが
友好祭の会場となっていたため、RWY36から着陸したVC-25Aは
滑走路を挟んだ基地東側のエプロンに特設スポットに駐機しました。
VC-25A“Air Force 1”を降りたバイデン大統領は横付けされていたVH-3Dに乗り換えて、
着陸から20分程度の横田滞在で、都心へと向かっています。
バイデン大統領の出迎えには日本政府からは林外務大臣が駆け付けたほか、
大の鉄道ファンとして日本での行動が話題となっているエマニュエル米駐日大使や、
在日米軍司令官ラップ空軍中将も顔を揃えました。

皆さんご存じのとおり、“Air Force 1”、“Marine 1”というのは
大統領が座乗した際に使用されるコールサインのことで、
機体そのものの呼び名ではありません。
また、バックアップ機もコールサインは“Air Force 2”ではなく(これは副大統領の座乗機)、
“SAM”(Special Air Mission)のコールサインで飛来しています
(今回のバックアップ機C-32Aにはブリンケン国務長官が座乗していたようです)。
“Air Force 1”を降りたバイデン大統領を乗せたVH-3Dは“Marine 1”となり
友好祭会場には目もくれずにバックアップのVH-3Dとともに都内方向、
東の空に直接離陸していきましたが、
大統領を六本木のハーディバラックス・ヘリポートに降ろして横田に帰還した際には、
“Nighthawk 1/2”のコールサインで来場者の見守るなか、RWY36に堂々と着陸しています。

その際にもコックピットサイドには大統領の座乗機を示す
「プレジデンシャルプレート」が掲出されたままだったので、
本当の“Marine 1”ではなかったとしても、撮影することができたファンにとっては
貴重なショットになったはずです。
VC-25Aの側面のプレジデンシャルシール同様、
「大統領の紋章」というのはやはり特別感がありますよね。

